Vol.2 アメリカンマッスルカーの魅力(後編)

magazine02_0.jpg

magazine02_01.jpg

magazine02_02.jpg

magazine02_03.jpg

magazine_subtitle01.gif

石橋秀樹 Vol.2 なぜアメリカンマッスルに惹きつけられたか?(後編)

アメリカンマッスルはもちろんカタチも魅力です。

まずはカタチから入りますからね。乗らずしても感じる魅力というのはルックスですね。そのルックスの一番の違いといったら、今のクルマというのは性能とかを追求していくと、ああなるべくしてなっているわけですから、それだけにどうしても均一化しているところがあります。じゃあ、スーパーカー的なスーパースポーツカーも速さを追求した純粋に出来た美しさでもあると思うんですけれども(アメリカンマッスルカーはそれとは違う)。なんでしょうかね、アメリカンマッスルが(魅力的なのは)思いが多分、そのまま出てるんじゃないでしょうかね。たとえばここに居るバラクーダにしろ、マスタングやコルベットなんか、動物の名前だったり生き物の名前だったりしますけど、スティングレーなんかまさにそうで、"エイ"だったりサメだったりという名前のイメージがストレートに出ている。多分デザインした人が「こうだったらカッコイイんじゃないかね」という思いが、カタチに反映されているんだと思う。実際に性能だったり目的だけで追求していくと、それはオミットされていっちゃうんでしょうけれども、そのカッコいいね、というものに対し「いいんじゃないかな」という感じは凄くありますよね。その感覚が他の国のクルマと比べるとより強いんだと思うのですね。同じようにデザインしているもので、本来速さを追求しているはずのスーパーカーでも、たとえF1であってもそうですが、こうまだまだデータとして(アメリカンマッスルの時代は)完璧ではなかったからこそ、いろんなことをやってみているというのがあるじゃないですか、その試行錯誤がカタチに出ているというか、それがクルマやメーカー毎の個性というかカラーになり味になるし、ブランドいえばシボレーだ、フォードだ、クライスラーだ、と言ったときに味の違いというのが出てくるんで、だからこそそのブランドごとにファンの人というのが居るんだと思うんですよね。(映画に出ているときにクルマを通してキャラクターが見えてくるのもそうだと思います。ブリットのスティーブ・マックイーン、スティーブ・マックイーンなんてそれだけでカッコいいわけじゃないですか、でもどこがどうカッコいいのと言われても、実はあんまりうまく説明できないんですけれども、そのマックイーンとマスタングというのがもの凄くシンクロしているんですよね。だからこそマスタングがあすこまでかっこよく見えるんだと思う。だからあれをどういったカタチでもいいですけれども、あのマスタングをボクが乗っているのと、マックイーンが乗っているのとでは当然違うわけで、当然マックイーンのキャラがあって、シンクロしているからカッコイイんだと思うのですね。そうですね、そういうことは凄くありますね。だからとくにカッコイイものが定番映画として残っているんだと思うんですね。それを狙って作った映画も当然いろいろあるけれども、それを狙ったのとは違う。それは日本ともちょっと違う。日本は西部警察のようにキャストの動きもクルマも特別なものでないと受けないような気がする。実際にあり得ないような原作、そこにリアリティがない(でもだからこそ魅力になっている)。アメリカというのは多分、日常的なヒーローなんだと思う。マックイーンもおうだと思う。多分リアルにあんな刑事さんというのが居て、本当はカッコイイところだけあればいいだけれども、あの映画のなかでマックイーンはかっこいいだけのマックイーンではない。私生活で困っているところも見えたりとか、そういうリアリティなんだと思うんですね。たとえばクライスラーのイメージというのは、どうしても映画のなかで使われると、大体悪役であったりとか、でも実際、それがマッチしていたんだと思いますね。今でこそクライスラーというとマッスルカーのアイコンになってしまっているんだけれど、人気も知名度も上がりましたが、そもそもアメリカンビッグスリーのなかでは売れていなかったわけで、個体数も少なかったんで、多分そんなところでアウトローのイメージもあったし、映画のなかではばんばんぶっ壊されちゃうイメージだったんでしょうけれどもね。ブリットのなかにもダッジ・チャージャーが出てきますが、ブリットを見てマスタングをカッコイイと思う人は多いでしょうが、チャージャーという人は凄い少数派だった、と思うんですね。でもそれはそれとしてのかっこよさというのは実際にあったわけで、まぁボクはクライスラーって、音楽で言うとポップスではないし、王道のちゃんとしたジャズでもない。ブルースでもない。なんかやっぱりパンクだったりオルタネイティブな感じが凄くする。パンクもオルタネイティブも結局、紐解いていくともの凄くまっすぐにロックンロールが好きとかブルースが好きという奴がやっていたりするじゃないですか、そういうところがなんか感じますね)

NEXT更新予定>>Vol.3 アメリカで感じたマッスルの奥深さ

PROFILE>>
石橋秀樹(いしばし ひでき)
イグナイトマガジン代表

初めてのマイカーに1973年カマロを購入!
乗った瞬間グレートV8に完全KO!
以後アメ車伝道師となる。ミニカーにも詳しく、
自らホビーショップ
HOTWIRE Direct Collectionを主宰。

magazin_profile01.jpg