TKRI with GOODSMILE RACING RACE REPORT 2
2025 富士チャンピオンレース FCR-VITA / KYOJO VITAクラス Rd.2
会期:2025年05月10日
場所:富士スピードウェイ(静岡県)
エントリー台数:総合31台、クラス11台
4号車 予選:総合20番手、クラス7番手 / 決勝:総合19番手、クラス5番手
225号車 予選:総合4番手、クラス2番手 / 決勝:総合優勝、クラス優勝
ゴールデンウィークが開けた5月の第2週末、富士チャンピオンレース の1カテゴリーに姿を変えたFCR-VITA / KYOJO VITAの第2戦が開催された。
今シーズン残りのFCR-VITAは、この大会と8月におこなわれる第3戦のみ。4号車岡本悠希選手はなんとしてもここで結果を残すべく、前戦以降、VITA-01やカートに乗り込み練習に励んできた。
そして開幕戦で優勝を飾った225号車富下李央菜選手は、2連勝を目指す。富下選手は今大会から併催されているフォーミュラカーレースとなったKYOJO CUPにもエントリーをしており、マシン特性の大きく異なる2台を1日のうちに乗換えながらの戦いだ。
5月9日(金)【練習走行】
これまでのレースウィークは木曜日のスポーツ走行枠から走りこみレースに備えていたが、この週は木曜日にスーパー耐久のテストがおこなわれていた為、練習出来なかった。
チームは金曜日の早朝からピットを設営し、VITA-01が走ることのできる3回のスポーツ走行を走り、土曜日のレースに備えた。
翌日からは雨予報となっていたが、この日は雲が多いものの1日ドライコンディションで走行をすることができた。
4号車岡本選手は、練習用の中古タイヤながら、自己ベストタイムに近い2分00秒台を安定して出せるようになっていた。さらにタイムを詰める為に、片岡監督やチームメイトの富下選手などにアドバイスをもらい走行を重ね、レースに備えた。
225号車富下選手は、KYOJO CUPのフォーミュラカーと30分ごとに乗換えながらの走行となった。同じようにダブルエントリーをする選手の中には、マシン特性が大きく異なる2台の乗換えに困惑する選手もいたが、富下選手はうまく切り替え、1分59秒台といつも通りのタイムで走ることが出来た。
5月10日(土)【予選、決勝】
天気:雨
コース:ウェット
富士スピードウェイは前日の夜から降り出した雨により、ウェットコンディションとなっていた。
午前8時、FCR-VITA / KYOJO VITAの予選が始まった。予選は20分間で争われ、決勝のスタートグリッドが決まる。
予報ではこの時間は雨が強まり、天候の影響や、スピン車両などでいつ中断するかわからない状況だった為に、セッション開始と共に全車コースに向かい早くタイムを出そうと狙っていた。
4号車岡本選手は、昨年10月の第4戦以来のウェット走行で緊張している様子だ。まずは全車タイムが出そろった2周目に2分25秒322総合9番手、クラス4番手となる。しかし、その後はセクターによってはタイムを削るが1周をまとめることが出来ず、ポジションが少しずつ下がっていった。そして予選開始10分を過ぎたところで、雨量増加から赤旗が掲示されセッションが中断された。
その後雨量がややおさまったとの判断から残り時間およそ5分で予選が再開される。しかし、残り時間でアタック出来るチャンスは1周のみで、タイム更新には至らず、総合18番手、クラス6番手で予選を終えた。
225号車富下選手は、2周目に出した2分23秒150でまずは総合3番手、クラストップに立つ。3周目には2分20秒321と大幅にタイムを削り総合2番手にあがった。さらにタイムを伸ばそうと4周目のセクター1も自己ベストを更新していたが、ここで赤旗が掲示されアタックは中断されてしまった。
セッション再開後のアタックでは他車に引っかかり思うような走行が出来ず、やはりタイム更新には至らず。その間、同じくKYOJO VITAクラスにエントリーする11号車金本きれい選手がタイムを更新し2番手となり、総合を争う777号車有岡綾平選手も更新して3番手に入り、225号車富下選手は総合4番手、クラス2番手で予選を終えた。
午前10時45分、10周の決勝レースが始まった。
予選の時は強く降っていた雨は霧雨程度にまでおさまっていたが、路面は濡れたまま。1周のフォーメーションラップを経て、全車グリッドに着くとシグナルに合わせて10周のレースがスタートした。
4号車岡本選手は「スタートは200点でした!」と自身で振り返るほどスタートが決まり、オープニングラップで78号車竹内耕二選手、KYOJO VITAクラスの118号車及川紗利亜選手、KYOJO VITAクラスの17号車箱入り娘*Mayu選手、111号車高橋裕史選手、21号車高月瑠偉選手、96号車山田恭央選手、37号車関谷真久選手の7台を抜き総合11番手、クラス4番手までジャンプアップした。
このポジションを守り、2秒前にいるKYOJO VITAクラスの32号車保井舞選手に食らいつきたかったが、ウェット路面に苦戦しラップタイムが上がれず、後続に次々とポジションを奪われていってしまった。2周目には16番手、3周目には18番手、5周目には19番手、7周目には21番手と大きく順位を下げてしまった。
9周目にマシントラブルで22号車がピットに戻ったことで20番手に戻したあと、ファイナルラップのヘアピンで47号車三上孝一選手をオーバーテイクすることに成功し、総合19番手、クラス5番手でチェッカーを受けた。
225号車富下選手は、オープニングラップは4番手をキープしたままポールスタートの12号車大野俊哉選手、11号車金本選手、777号車有岡選手を追い、4台で後続とのギャップを作りトップ集団を形成、”4つ巴”の激しいバトルを繰り広げた。
富下選手は2周目の最終コーナーで3番手に順位を下げていた12号車大野選手の背後に着くとスリップを使いストレートでオーバーテイク、3番手に浮上した。
4周目には、コカ・コーラコーナーで11号車金本選手のインを差し2番手、クラストップに上がる。さらに5周目のストレートでスリップストリームを使い777号車有岡選手もオーバーテイクし総合トップに立った。
ここからの5周は、2番手の777号車有岡選手、3番手の11号車金本選手が富下選手に迫りオーバーテイクを仕掛けるシーンもあったが、両車が2番手争いに白熱する隙に富下選手は更にペースを上げ、ギャップを広げていった。
トップに立ってからはその座を一度も譲ることなく10周を走り切り、何度か仕掛けられたオーバーテイクも力でねじ伏せ、堂々のトップでチェッカーを受けた。
富下選手は2023年にFCR-VITAに参戦し始め、3シーズン目のこのレースで初めての総合優勝を飾った
4号車岡本選手はウェット走行やレースラップには課題があるものの、得意のスタートではポジションを上げることが出来、その後順位を下げたもののチェッカーまで中盤でレースをして、成長を見せることができた。
そして225号車富下選手は難しいコンディションの中、速さと強さを見せつけ、念願の総合優勝を獲得することができた。
次戦は8月16日(土)に富士チャンピオンレース Rd.4の中でFCR-VITA / KYOJO VITA Rd.3が行われる。

久しぶりの雨のコンディションとなりました。
予選では開始後8分程度で天候不良により赤旗。再開後は計測1周しかできずその1周でスピンをしてしまい、納得できるタイムを残すことができませんでした。
決勝ではスタート1周目で7台抜き、総合11番手、クラス4番手までポジションアップに成功しましたが、その後まったくペースをあげることができずにどんどん抜かれていき、総合19番手、クラス5番手で終えました。一時は目の前にKYOJOクラス3位のマシンがおり、表彰台が見えましたがペースを上げることが出来ずにそのポジションは一瞬にして消えました。
晴れはたくさん練習しかなりタイムアップしていましたが、雨はまだまだ遅く、まったくペースを上げることができませんでした。次戦まで3ヶ月、どんなコンディションでも速く走れるように特訓してきます。

予選は、途中出た赤旗の前までは2番手で調子がいいなと思っていたのですが、再会後はアタックしようとしたタイミングで他のマシンに引っかかってしまいタイムが更新できず4番手までポジションを下げて終わってしまいました。
決勝はKYOJOフォーミュラに乗った直後だったのでグリップ感に大きな差があり怖いなと思って走り出しました。雨量が多く、コースに留まっているのが大変なコンディションでかなりヒヤヒヤしながら走りましたが、かなり頑張って前にいた3台を抜いてトップに立つことが出来ました。
最後まで後ろが近かったのですが、トップを守り切り、優勝することが出来ました。